本日、読了。

宮部みゆきでは33冊目。
『ぼんくら』シリーズの3作目。
<あらすじ> 痒み止め薬「王疹膏」を売り出し中の瓶屋の主人・新兵衛が
斬り殺された。本所深川の“ぼんくら”同心・井筒平四郎は、
将来を期待される同心・間島信之輔(残念ながら醜男)と調べに
乗り出す。
検分にやってきた八丁堀の変わり者“ご隠居”源右衛門は
その斬り口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと
断言する。
二つの事件をつなぐ新兵衛の奉公先だった生薬問屋の当主
から明かされた二十年前の因縁と隠された罪。さらなる亡骸…。
瓶屋に遺された美しすぎる母娘は事件の鍵を握るのか。
平四郎の甥っ子・弓之助は絡まった人間関係を解きほぐす
ことができるのか。
<感想> 上下巻1200頁と事件以外にレギュラー陣の秘密のエピソードが
かなり盛り込まれています。
・おでこ(三太郎)を捨てた母親・おきえの覚悟
・弓之助の兄の河合屋の三男・淳三郎のやんちゃぶり
・平四郎・政五郎のそれぞれの奥さんとのなれそめ
などなど、そして脇役がいっぱいで新キャラクターとしてブサイク
な同心・間島信之輔、その大叔父・本宮源右衛門が登場し、
更におでこ(三太郎)がお徳の惣菜屋の おもん を好きになって、
その おもん は弓之助を好きでと、ちょっと人物相関図かキャラク
ター紹介などでまとめて欲しいぐらいです。
じゃないと肝心の事件のほうがむしろサイドストーリーと勘違いしてしまいそうになります。
謎解きとしては、弓之助はさすが脳みそフル回転で活躍しますが、平四郎はちょっと控えめでした。それもこれもエピソードが多過ぎるからですけどね。
個人的には、弓之助の兄の淳三郎のような魅力的なキャラクターをどんどん登場させて、続きのシリーズを読みたいのはもちろんですが、10年後ぐらいの弓之助・おでこ・淳三郎が中心のシリーズも読んでみたくなりますね。
どちらにしても、このシリーズはハズレなし!です。
【
宮部みゆき 読了リスト1】
【宮部みゆき 読了リスト2】
心とろかすような―マサの事件簿 元察犬「マサ」シリーズ2
理由 クロスファイア ぼんくら ぼんくらシリーズ1
あやし~怪~ 日暮らし ぼんくらシリーズ2
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私もこのシリーズ、大好きなんです
登場人物が魅力的だし
宮部さんの優しい視線がすごくいいですよね
丸助さんと弓之助兄弟のふれあいに
うるうるっとしちゃいました
丸助さんの寂しさが切なくなっちゃって
源右衛門さんも、ああ~よかったなあ~って
何回も読み返しちゃいました
続編早く読みたいです!