本日、読了。

大沢在昌では19冊目。
新宿鮫シリーズでは6作目。
<あらすじ> 西新宿のホテルで元CIAのアメリカ人ブライドが殺され、新宿署
刑事・鮫島の追う日系コロンビア人・ハギモリが消えた。
事件の鍵を握る平出組の前岡に迫る鮫島。しかし、事件に関わる
すべてが、なぜか迅速強固な公安警察の壁で閉ざされる。
その背後には元公安秘密刑事・立花の影がチラつく。
捜査の過程で鮫島は、美しく孤独な女・杉田江見里と出逢い、
惹かれていく・・・。江見里と事件の関わりが浮上するなか、その
鮫島を幾重にも襲う絶体絶命の危機!!血と密謀にまみれた
立花が守る、公安の奥深くに隠された秘密とは?
<感想> 久しぶりの新宿鮫です。
今回の敵は同業であっても仲間ではない公安です。
公安のなかでも選りすぐりの精鋭部隊の公安総務課またの名を『桜井商事』。
こんな組織がいかにもありそうなので、思わずネットで検索すると当然ながらありきたりの名前なので日本中のあちこちに存在してます。このなかにホントの公安の『桜井商事』があったりして・・・
でも、いちばんのビックリは、刑事で主役で正義の味方でヒーローの鮫島の浮気ではないでしょうか?
恋人の晶はどうするんだぁ!ってツッコんでしまいました。まぁ、晶の性格は面倒くさいのでわからなくもないですけど。
あとは鮫島と同期の公安警視正・香田のジレンマですね。いいキャラクターになりそうです。
鮫島のことは大嫌いだけども、正義でない警察も許せない。
鮫島を頼りたくないけど、情報交換せざるを得ない。
鮫島とは関わりたくないけど、助けてしまう。
鮫島と行ったこともないカラオケボックスで待ち合わせさせられて、しかも、怪しまれないように歌もちゃんと歌ってしまう。
こんな役が似合うのは今であれば、臨場やDOCTORSの高嶋政伸がピッタリですね。
肝心のストーリーですが、ラスボスの元公安の政治家・京山には逃げられてトカゲの尻尾切りになってしまうのが悔しいですね。
今後のシリーズで京山が出てくるかどうかは知りませんが、最後には追いつめて欲しいですね。
【
大沢在昌 読了リスト1】
【大沢在昌 読了リスト2】
雪蛍 北の狩人
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