本日、読了。

大沢在昌では18冊目。
狩人シリーズでは1作目。
<あらすじ> 新宿に北の国から謎の男が現れる。
獣のような野性的な肉体は、特別な訓練を積んだことを物語っていた。
男は歌舞伎町で十年以上も前に潰れた暴力団のことを聞き回る。
一体何を企んでいるというのか。彼の出現によって新宿のアンダー
グラウンドが突然騒がしくなった。不穏な気配を感じた新宿署の刑事・
佐江は、その男をマークする。
そして彼の正体が分かることにより、新宿署の刑事だけでなく暴力団の
幹部までもが息を呑んだ。「あの時の…」彼は十二年前に葬られた、
ある出来事の関係者だったのだ。
過去の秘密が次々に明かされていく。やがて彼は「獲物」を仕留めようと
最後の賭けに出る。だがそこには予想だにしていない悲しい結末が待っていた。
<感想> 秋田から出てきた謎の男・梶雪人(名前を言うと謎じゃないですけど)が12年前に
発生した自分の父親の殺人事件の真相を暴くために、新宿にやって来るんですが、
ワザとぼったくりバーにひっかかる登場シーンで何者だ?訛ってる!彼のことを
知りたい!って思ってしまいました。
彼は実際には秋田県警の刑事なのですが、新宿では刑事という視点ではなく一人の
若者目線で真相を探ります。その彼が動くたびに、12年前の事件に関係する怖いモノ
しらずのヤクザたちが右往左往するのがオモシロく一気に読んでしまいました。
不良女子高生の杏、新宿署のマル暴の佐江、敵であるはずのヤクザの宮本、
じっちゃんの知り合いの大金持ちの呉林、台湾マフィア四海幇かもしれない荘 が雪人の
純粋な人柄に魅かれて彼に協力し、雪人が犯人を追いつめていく展開は私の知らない
世界のことを教えてくれるので、興味深いです・・・がちょっと歌舞伎町は怖いです。
一応、狩人シリーズは続きますが、主人公は毎回違うようです。
でも楽しみなシリーズがまた増えました。
【
大沢在昌 読了リスト1】
【大沢在昌 読了リスト2】
雪蛍
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