本日、読了。

藤本ひとみでは1冊目。
<あらすじ> 戊辰戦争末期、自ら銃を取り大砲を指揮して戦った女性がいた
――激動の幕末を生き抜き、自らの手で未来を切り拓いた山本
八重の前半生を描く。
日本が激動した幕末。崩壊する会津藩。
その城下にあって土魂を抱いて銃を取り、砲兵隊を指揮した
二十四歳の若き八重。
勝海舟、新選組の斎藤一と関わりながら動乱を生き抜いたその
兄覚馬。
日本の美しい四季を背景に、兄妹と家族の姿を浮かび上がらせ、
戊辰戦争に新しい光を当てた歴史雄編。
<感想> 私のこの時代の知識は中学生レベルで、授業よりも大河ドラマの 『新撰組!』 『篤姫』 『龍馬伝』 から得ることの方が多く、読みながらも正直なところ、よってたかって会津藩をここまで叩く必要があるのか?と。
まぁ、タラレバですけど、もし会津藩も京都守護職にならなかったら、軍制改革を早くやっていれば、武士の魂に縛られなかったら、銃に対して槍で戦ったり、女性や子どもが戦いに参加することもなく、勝ち組で幕末を迎えることができたんだろうなぁ、と思います。
大河の『八重の桜』は"ながら見"なので、物語で新しい人が出てくるたびに、梶原平馬は池内博之かぁ、林権助は風間杜夫かぁとスマホを開いてウィキペディアで確認しつつ電車で読んでいました。
八重の兄の山本覚馬のことは今まで知らなかったんですけど、格好いいですねぇ!いや西島秀俊が格好いいのかも・・・
幕末の舞台裏のような会津から見た戦いも、結構面白かったので、マジメにドラマを観とけばよかったぁ、とちょっと後悔しています。ただ、ドラマほど戦いのシーンは長くはないですけど。
終章では、お前は生きていたのか!生きていてくれたのか!とホントに心から嬉しくなりますよ!
でも何度もこの時代のことがドラマ化されていると"ながら見"の『八重の桜』で演じている役者よりも、過去の大河で演じている人の方が印象が強く、
◆西郷隆盛は、吉川晃司よりも『翔ぶが如く』の西田敏行。でも彼は今回は西郷頼母役で、ややこしい。
◆坂本龍馬は、『龍馬伝』の福山雅治よりも『仁』の内野聖陽。
◆近藤勇・土方歳三は、『新撰組!』の香取慎吾・山本耕史。
◆斉藤一は、降谷建志じゃなくて『新撰組!』のオダギリジョー。でも彼もまた、この後、新島襄役で登場するので、またまたややこしい!
◆佐久間象山は、奥田瑛二でしっくりくるんですが、勝海舟は、生瀬勝久ではなくて中村勘三郎。明るくて軽い感じがピッタリなんですけど、でも勘三郎は海舟を演じたことがないみたいなんですよね。なんで彼のイメージが残っているかわかりませんが。
想像できて読みやすくなりますけど、頭の中がグチャグチャになりそうです。
一旦物語は会津の落城で終わりますが、その後は
維新銃姫伝 - 会津の桜 京都の紅葉
に続きます。