本日、読了。

鷹羽 十九哉では1冊目。
第1回サントリーミステリー大賞
<あらすじ> カメラマンの松平菊太郎は、バイクで九州を取材
旅行をしているときに岡村ミドリという美人と出会う。
しかし、阿蘇で瀕死の彼女を発見してしまう。
『 コマンド 』 という言葉を残して息絶えた彼女に、
菊太郎は犯人探しを誓う・・・
虹へ、アヴァンチュール
<感想> 約30年も前の作品です。
カメラにバイク・長唄・陶器・囲碁・武道と話題が盛りだくさん過ぎて落ち着かんなぁ。
阿蘇から京都・東京・高知、青森と舞台が移り過ぎてドタバタして落ち着かんなぁ、と思っていたら、急に戦時中の中学生が主人公の話が始まって、時代がごちゃごちゃしてやっぱり落ち着かんなぁ
更に無理に軽~いタッチで書こうとしているので、逆に寒くてもっと落ち着かんなぁ。
戦時中の話以外はどれも浅く広くって感じなのでバイクなどの色んな話題になってもド素人の私としては、わかりやすいといえばわかりやすいので、そこはありがたい。
でも折角、菊太郎が全国を駆け回って手掛かりを見付けたのに協力者(実際には凄い推理力を持っている)の学習塾長・斑出四三(まだらでしぞう)が再び、同じ場所を辿って別の手掛かりを見付けるのは必要なのだろうか?じゃあ、菊太郎は必要じゃないでしょ!
謎解きもかなり強引で、今までそんな布石あったっけ?って感じで、最後まで落ち着かない作品でした。
それでもサントリーミステリー大賞なんでドラマ化はされているようで・・・なんだかなぁ。