おさとうのタナボタ

自転車を中心にしたブログにするつもりが、食べものネタがメインになってしまいました。
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覆面作家の愛の歌(北村薫)

本日、読了。

北村薫 では 8冊目。

『覆面作家』シリーズ では 2作目。


 <あらすじ>

  ペンネームは覆面作家 ― 本名・新妻千秋。

  天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は
 大富豪の御令嬢。
  しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、
 もう一つの顔を持っていた!

  春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア…。
  三つの季節の、三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。


<感想>

 覆面作家の新妻千秋に会ってみた~い!

 20歳で五つ星!の美貌で、しかも電話するとお手伝いさん→執事→千秋と取り次がないといけないほどのご令嬢。

 これだけだったら、見るだけでもいいかなぁって思いますが、その上に電話では対人緊張症気味、豪邸から一歩外に出ると言葉遣いも変わって、借りてきた猫からサーベルタイガーに大変身してしまうような内弁慶ではなく外弁慶なんです。
 それで推理力が抜群ですから、そんな人は逆にいろいろ観察して、振り回されてもイイかもって思ったり。

 3つの短編のそれぞれの冒頭に数カットのイラストがあり、読む前には何のことかイメージしにくいですが、読後に見直すと、あぁあのシーンねぇ、と自分の思い出のように共感できることに一票挙げたくなります。
 いかにも映像化しやすそうな内容やなぁって調べると、ともさかりえ主演でドラマ化されているようで、イメージに近いかも。

【北村薫 読了リスト】
 空飛ぶ馬                  『円紫さん』シリーズ1
 夜の蝉                   『円紫さん』シリーズ2
                        第44回日本推理作家協会賞短編部門
 秋の花                   『円紫さん』シリーズ3
 覆面作家は二人いる          『覆面作家』シリーズ1
 六の宮の姫君              『円紫さん』シリーズ4
 冬のオペラ
 スキップ                  時と人 三部作1
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[ 2015/06/09 21:00 ] 北村薫 | TB(0) | CM(0)

スキップ(北村薫)

本日、読了。

北村薫 では 7冊目。

時と人 三部作 では 1作目。


 <あらすじ>

  昭和40年代の初め。
  わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。

  それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、
 わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた……
 目覚めたのは桜木真理子42歳。

  夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。
  わたしは一体どうなってしまったのか。
  独りぼっちだ――でも、わたしは進む。
  心が体を歩ませる。
  顔をあげ、《わたし》 を生きていく。


<感想>

 これはオモシロい!

 元々、北村薫が好きですけども、それを差し引いたとしてもオモシロい!
 ハツラツとした透明感のある女性を主人公にした北村薫らしさはそのままですが、新しい北村薫に出会えたようです。

 17歳の女子高生がウトウト居眠りをして、目を開ければ25年後の自分に乗り移ってしまう。つまり、外見はオバサン(42歳の女性に失礼!)で心(中身)は17歳。
 よく「気持ちは若いですねぇ」なんてことを言いますが、ホントに若い17歳。

 当然ながら、空白の25年のジェネレーションギャップがベタに笑ってしまいます。
 沖縄が返還されていたり、JRでなく国鉄、白い巨塔の財前五郎は佐藤慶 などなど。

 その上、主人公と家族の設定が抜群なので、オモシロさを増幅させてくれています。
 一ノ瀬真理子(17歳)が桜木真理子(42歳)になって、結婚していて、自分と同じ歳の娘・美也子がいる。
 しかも、自分は国語の教師で高三の担任!(中身は高二なのに)
 高校教師がイイですね。ハプニングの宝庫ですから。
 高二なのに高三のテストを作ったり、体育祭に文化祭と!

 そして、この状況だと、本人はパニクってしまって暗くなりがちですけど
  「わたしのモットーは ≪嫌だからやろう≫ なの」
 と、この時代で前向きに生きようとして、旦那も娘も応援して協力して、皆の目が前向きに輝いてることが想像できます。

 作品を楽しみながらも、自分だとどうなるんだろうって。
 打ち明けられるんだろうか?前向きになれるんだろうか?

 ところで、17歳に戻れたんでしょうか?
 実際の心(42歳の中身)は何処にいったんでしょうか?


【北村薫 読了リスト】
 空飛ぶ馬                  『円紫さん』シリーズ1
 夜の蝉                   『円紫さん』シリーズ2
                        第44回日本推理作家協会賞短編部門
 秋の花                   『円紫さん』シリーズ3
 覆面作家は二人いる          『覆面作家』シリーズ1
 六の宮の姫君              『円紫さん』シリーズ4
 冬のオペラ
[ 2014/10/01 21:00 ] 北村薫 | TB(0) | CM(0)

冬のオペラ(北村薫)

本日、読了。

北村薫では6冊目。


 <あらすじ>

  探偵は、犯人を知ろうとするものなのです
   --それが誰であったとしても。
  名探偵はなるのではない、存在であり意志である。

  勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。
  わたし、姫宮あゆみが見かける巫(かんなぎ)は、ビア・ガーデン
 のボーイをしながら、コンビニエンス・ストアで働き、新聞配達を
 していた。
  名探偵といえども、事件がないときには働かなければ、食べて
 いけないらしい。そんな彼の記録者に志願したわたしだったが…。

  真実が見えてしまう名探偵・巫弓彦と記録者であるわたしが、
 猛暑の下町、雨の上野、雪の京都で出逢う三つの事件。



<感想>

  『私と円紫さん』 と同じような形式で、今回のパートナーは、
 探偵ではなく、名探偵!

  それも実績があるわけでもない自称 名探偵。

  定休日は月水金で依頼がないとき(といっても開店休業状態)は
 コンビニや工事現場でアルバイトして、依頼報酬はお茶代でいい
 ですと、かなり変わったキャラクターです。

  しかも、名前が巫(かんなぎ)。
  これが、なかなか覚えられず、きさらぎ?すめらぎ?と間違えて
 何度も読み返してしまいました。


 初めの2つの短編 『三角の水』 『蘭と韋駄天』 は、私(姫宮あゆみ)の経緯説明を聞いただけで、日常で起こる事件を解くという 『円紫さん』 と似ているので、北村薫らしく、血を見なくていいので、ある意味和やかに読めます。

 しかし、中編の 『冬のオペラ』 ではとうとう・・・残虐極悪卑劣猟奇的とまでではありませんが、京都で殺人が起きてしまい、電話越しの説明だけで、鮮やかに解いてしますので、やっぱり探偵ではなく名探偵みたいです。
 謎解きもさることながら、京都の街並みの情景が目に浮かぶように、美しく描かれているので、ちょっと散策してもいいかなぁ、と思ってしまいました。

 でも、シリーズ化されていないっていうことは、『円紫さん』 とパターンが被ってるからなんでしょうねぇ。オモシロいんですけどね。


【北村薫 読了リスト】
 空飛ぶ馬                  『円紫さん』シリーズ1
 夜の蝉                   『円紫さん』シリーズ2
                        第44回日本推理作家協会賞短編部門
 秋の花                   『円紫さん』シリーズ3
 覆面作家は二人いる          『覆面作家』シリーズ1
 六の宮の姫君              『円紫さん』シリーズ4
[ 2014/06/04 21:00 ] 北村薫 | TB(0) | CM(2)
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