おさとうのタナボタ

自転車を中心にしたブログにするつもりが、食べものネタがメインになってしまいました。
おさとうのタナボタ TOP  >  小杉健治

疑惑(小杉健治)

本日、読了。

小杉健治では9冊目。

DSCF4941_org.jpg
 <あらすじ>

  現金輸送車が襲撃された。
  犯人に『立花じゃないか』と名前を呼ばれたことから
 当然、疑いをかけられた運転手の立花文彦は、潔白を
 主張した。
  彼は、急に病欠した同僚に代って運転手を務め、襲撃
 されたのだった。
  度重なる取調べと周囲の冷たい目に耐え切れず、
 彼は独力で真犯人を追うが、そのまま失踪してしまう。
  夫を信じる妻・伊津子もまた、孤独な戦いを挑むことに
 なり、同じ日にもう一つの事件が起きていたことを知る。

疑惑

<感想>

 主人公は33歳のバツイチ新米女性弁護士・結城静代で一応、法廷モノのジャンルに分けられるようですが、丁々発止のやり取りは殆どありません。しかし、自分が担当した事件が実は別の大きな事件のアリバイ作りのために利用されてしまう屈辱の法廷になってしまいます。

 現金輸送車の犯人が運転手に言った『立花じゃないか』

 これを文字だけの小説だとどのように解釈するか『おぉ、立花じゃないか、久しぶり!』なのか『立花じゃないか!何でコイツがココにいるんだ!』の微妙なニュアンスの違いをもっと議論するのかと期待したのですが、結構あっさりと濡れ衣のための仲間だと思わせるためということで終了。

 ミステリー小説でありながらも、
 ◆バツイチの女性弁護士は別れた検事の夫が忘れられないけど、知り合いの子持ち弁護士にプロポーズされて、しかもそれが前夫の愛情からの策略であったり

 ◆濡れ衣のままの夫が殺された未亡人は、夫が実は結婚する前に婚約していて、その婚約者が彼の兄と不倫関係にあって心中していたのを知ることになったり

 ◆看守の妻として精神的に追い込まれた彼女は、元彼が夫の刑務所に収監されて、官舎で偶然出会ってしまい、出所後に一緒に蒸発したり

 ◆彼が襲撃犯とは知らずに付き合っている女性は、その彼を殺したヤクザとも付き合ったり

 と多くの波乱万丈すぎる人生の女性たちの間を縫うように起きた事件でした。


【小杉健治 読了リスト】
 原島弁護士の愛と悲しみ
 二重裁判
 死者の威嚇
 
 土俵を走る殺意
 夏井冬子の先端犯罪
 裁かれる判事
 東京‐岐阜Σ(シグマ)0秒の罠
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[ 2014/01/28 21:00 ] 小杉健治 | TB(0) | CM(0)

東京‐岐阜Σ(シグマ)0秒の罠(小杉健治)

本日、読了。

小杉健治では8冊目。
DSCF3645_org.jpg
 <あらすじ>
 
  詐欺商法でのし上がった悪徳会社「シルクハウス」の会長・碓井宗晴が
 絞殺された。碓井と対立する同社専務・工藤博幸を捜査陣はマークし、
 殺人の動機をつかんだ。
  が、工藤には鉄壁のアリバイがあった!
  有罪を信じる沢月刑事は執念の末アリバイを破り、工藤を逮捕し、
 事件の舞台は法廷に…。さらに公判中、工藤は愛人・篠原紀絵の意外な
 証言で窮地に追い込まれる。
  若き美人弁護士・槙村ゆり子は工藤の無実を証明するため、検察側と
 真っ向から対決するが…。
  アリバイ崩しと緊迫の法廷シーンを見事に融合させ二転三転と息づまる
 展開のなかに秘められた真実とは?

東京‐岐阜Σ(シグマ)0秒の罠

<感想>

 日本の裁判は証拠裁判主義で『事実の認定は証拠による』が基本精神になっています。
 つまり、証拠があるから誰々は容疑者となり得る、ということです。

 しかし、この事件は殺された会長と対立する専務の工藤が怪しい、でも鉄壁のアリバイがある。それでも刑事の経験と勘からやっぱり怪しい、となり彼に似た人を見た、彼の筆跡に似ている、こうやればアリバイは崩れるはずと都合のいいように組み立てていくと証拠がないけど犯人になってしまうんです・・・あぁ怖い!

 前半はアリバイを崩そうとする刑事の執念(でも悪徳刑事じゃないです)で展開され、てっきり工藤が犯人なんだぁって思ってたら、後半の裁判で弁護士の槙村ゆり子が証拠不十分つまり『事実の認定は証拠による』を徹底的に突いていく やりとり は面白いです。

 一審で無罪にはなりますが、その後もう一捻りあって、最後の最後でようやく真実にたどり着くことができる作品になっています。


【小杉健治 読了リスト】
 原島弁護士の愛と悲しみ
 二重裁判
 死者の威嚇
 
 土俵を走る殺意
 夏井冬子の先端犯罪
 裁かれる判事
[ 2013/11/12 21:00 ] 小杉健治 | TB(0) | CM(0)

裁かれる判事(小杉健治)

本日、読了。

小杉健治では7冊目。

文庫化で「越後出雲崎の女」から改題。


 <あらすじ>

  現職の判事・寺沢信秀が、担当中の被告人の妻・岩田歌江の
 殺人容疑で逮捕された。寺沢は歌江が殺害される直前、一緒に
 いるところを目撃されていた。
  だが、犯行時間には行きずりの赤いコートの女とホテルに
 いたのだった。無実を主張するが、目撃者の証言は寺沢に不利
 であった。
  寺沢を慕う義妹・杉原早紀子は、消えた謎の女を求めて越後
 出雲崎に旅立ち冤罪事件に挑む。


<感想>

 「越後出雲崎の女」という題名だと時刻表トリックっぽいですが、実は、法廷モノで現職の判事の寺沢が殺人容疑で逮捕され、被告として裁判を受けてしまいます。
 しかも、この寺沢がイメージ通りの判事で、融通が効かなくて堅物なんですよ。

 でもこの性格のおかげで、あっという間に小杉健治ワールドに惹きこまれてしまいます。
 なにしろ犯行時間に自分と一緒にいた謎の女が法廷でアリバイを証言しているのに「ホテルに一緒に行った女性は、この女性ではありません!」って自分にとって不利な発言をしてしまうんです。
 更に、被告なのに裁判官のように証人尋問までしてしまいます。

 そこから意外や意外な展開で真実にたどりつくことができ、小杉健治らしいオモシロい作品になっています。

 ちなみに裁判官を罷免するかどうかを弾劾裁判って言うんですよ。
 中学のときに習ったような記憶がありますね。


【小杉健治 読了リスト】
 原島弁護士の愛と悲しみ
 二重裁判
 死者の威嚇
 
 土俵を走る殺意
 夏井冬子の先端犯罪
[ 2013/07/31 21:00 ] 小杉健治 | TB(0) | CM(2)

夏井冬子の先端犯罪(小杉健治)

本日、読了。

小杉健治では6冊目。

DSCF1822_org.jpg
 <あらすじ>

  コンピューターのシステムコンサルタントの湯浅純子は
 西新宿のデータベースフェアで、かつて親友であった
 行方不明の吉崎弘美を見かけた。
  同じころ、大企業の大東電機の特許部では、研究所が
 開発した三件の先端技術を特許申請した。
  しかし、その三件すべてに対して、先願があるという
 理由で却下された。
  どうやらコンピューターからデータが盗まれ、会社は
 存亡の危機に陥ってしまう。
  犯人は電話番号とパスワードをどうして知ったのか?
  大企業を手玉にとる謎の女の正体とは?


夏井冬子の先端犯罪

<感想>

 まず、夏井冬子って!語呂合わせのような名前なんで、じゃあ相手役は春山秋男?とか思っちゃいますけど、そんな男性は登場しませんし、名前は全然重要じゃありません。
 次に、20年前の作品なんでコンピューターを使った「先端犯罪」となると今は陳腐な技術になってしまいますけど、まぁそのへんは仕方がないので・・・。

 オンラインで管理されている特許の抜け道、特許の先願制、大企業で働く開発者の特許取得に関する報酬と特許にまつわる様々な問題が絡んだ犯罪で、しかも黒幕は以外な人物なので楽しく読み切れます。
 でも男女の色恋の話はいらんなぁ。 

 本文の感想とは関係ないですけど、新保博久が書いている解説で小杉健治の披露宴がメンバーが凄いです。
 司会が島田荘司と山崎洋子。余興が泡坂妻夫のマジック、島田荘司・山崎洋子・井上夢人・宮部みゆきのビートルズメドレー、逢坂剛の漫談と、こんな披露宴ならお祝い金を多めに出してでも参加したいですね!

【小杉健治 読了リスト】
 原島弁護士の愛と悲しみ
 二重裁判
 死者の威嚇
 
 土俵を走る殺意
[ 2013/04/02 21:00 ] 小杉健治 | TB(0) | CM(0)
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