本日、読了。

山本兼一では1冊目。
第11回松本清張賞
織田信長から安土城を造ることを命じられた宮大工の岡部
又右衛門と息子・以俊(もちとし)の話です。
岡部又右衛門という人が実在するとは知らなかった。
勿論、信長も登場しますが、あくまでも棟梁の目線になって
います。
南蛮風で七重櫓があってと無理難題を命じられますが、そこで
無理とは言わずに棟梁としての誇りでいろいろと工夫を凝らし
完成させます。
数万人で巨大な蛇石を運ぶシーンと歪んだ城を矯正するため
に柱を少し切るシーンは迫力があります

その完成までの描写もいいですが、厳しい親・又右衛門と半人前
の息子・以俊がぎくしゃくした関係から次第にお互いを認め合う
ようになるところが良かった

映画化もされているらしく出来上がった安土城を見てみたい
気もするので調べてみると
又右衛門が西田敏行、
信長が椎名桔平とイメージ通りでいい感じですが、
なんと以俊が出ていない

代わりに娘になっている

しかも福田沙紀


この原作は大工親子の絆の物語も含んでいるはずなのに


・・・多分観ないでしょう。
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