本日、読了。

折原一では15冊目。
<あらすじ> <彼>は、保険金のために妻を殺そうと思っていた。
もちろん、彼に疑いがかからず、事故死したように見せかける
つもりである。妻には五千万円の生命保険を掛けていた。
額としては、多すぎもせず、少なすぎもしない。
さて、どのように料理するか。プランを練り始めた彼は、
やがて妙案を思いついた。彼にはやりとげる自信があった。
<感想> 第一幕、トリカブトで妻を保険金目当てで殺し、愛人に罪をなすりつける「完全犯罪」。
これだけだと、しょーもない2時間ドラマですけど、第二幕から折原ワールドに入ります。
第二幕「殺人計画」が解決編。イニシャル『M』がキーワードなので、こっちが犯人だろうなぁと思いつつ、ひょっとしてそっち?実はこっち?と振り回されて、そっちが犯人かぁ・・・でもこのパターンだとどちらでも犯人になり得るよなぁ。折原一にしては詰めが甘いかも?
そして、第三幕「悪の仮面」。誰が被害者で加害者なのかわからないストーリーで意外な結末になります。
でも、誰が得をしたのかよくわからない後味のあまりよくない作品でした。
【折原一 読了リスト】
七つの棺 ― 密室殺人が多すぎる
黒星警部シリーズ1
倒錯の死角
倒錯シリーズ1
鬼面村の殺人
黒星警部シリーズ2
倒錯のロンド
倒錯シリーズ2
灰色の仮面
覆面作家
異人たちの館
沈黙の教室
教室シリーズ1
第48回日本推理作家協会賞長編賞
誘拐者
者シリーズ1
「白鳥」の殺人螺旋館の奇想 奇想シリーズ1
猿島館の殺人 ― モンキー・パズル 黒星警部シリーズ3
黒衣の女丹波家の殺人 黒星警部シリーズ4
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