おさとうのタナボタ

自転車を中心にしたブログにするつもりが、食べものネタがメインになってしまいました。
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密室演技(生島治郎)

本日、読了。

生島治郎では6冊目。

志田司郎シリーズでは4作目。

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 <あらすじ>

  冷雨が降り続く底冷えのするある日、私立探偵・志田司郎の
 事務所に浅田美津代と名乗る妖艶な女性が現れた。
  夫が悪い女にひっかかり、そのヒモから二百万円の手切れ金を
 要求されているという。
  志田の役目は、その金を脅迫者に届けること。
  だが、簡単にみえるこの仕事には二重、三重の罠が張り巡ら
 されていた・・・

 など短編連作5編。

密室演技

<感想>

私立探偵の志田司郎とは
 ・儲からなくて
 ・タバコ臭くて
 ・いつも暇そうで
 ・事務所は埃だらけで
 ・元刑事で
 ・コーヒー飲んで
 ・昼寝して
とイメージ通りのベタな私立探偵なんです。
 更に、金欠のクセして、下らない見栄を張って依頼を断ったり、気に入らない依頼者だと目の前の法外な報酬に手をつけなかったりして、何のために探偵やっているんだぁ!ってツッコミたくなります。

 6つの短編には、不動産屋の社長夫人、覚醒剤中毒の俳優、覗き趣味のある推理小説家、全盛期を過ぎた歌手、風俗業を営む主婦、出所したばかりの老いぼれヤクザ と胡散臭い依頼人ばかりで、元刑事という特性を活かしてアッサリ解決して、これまたアッサリ犯人が認めてしまうアッサリした短編集です。

【生島治郎 読了リスト】
 黄土の奔流            黄土シリーズ1
 追いつめる             志田司郎シリーズ1
 あの墓を掘れ           志田司郎シリーズ2
 夢なきものの掟          黄土シリーズ2
 友よ、背を向けるな        志田司郎シリーズ3
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[ 2015/07/02 21:00 ] 生島治郎 | TB(0) | CM(0)

覆面作家の愛の歌(北村薫)

本日、読了。

北村薫 では 8冊目。

『覆面作家』シリーズ では 2作目。


 <あらすじ>

  ペンネームは覆面作家 ― 本名・新妻千秋。

  天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は
 大富豪の御令嬢。
  しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、
 もう一つの顔を持っていた!

  春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア…。
  三つの季節の、三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。


<感想>

 覆面作家の新妻千秋に会ってみた~い!

 20歳で五つ星!の美貌で、しかも電話するとお手伝いさん→執事→千秋と取り次がないといけないほどのご令嬢。

 これだけだったら、見るだけでもいいかなぁって思いますが、その上に電話では対人緊張症気味、豪邸から一歩外に出ると言葉遣いも変わって、借りてきた猫からサーベルタイガーに大変身してしまうような内弁慶ではなく外弁慶なんです。
 それで推理力が抜群ですから、そんな人は逆にいろいろ観察して、振り回されてもイイかもって思ったり。

 3つの短編のそれぞれの冒頭に数カットのイラストがあり、読む前には何のことかイメージしにくいですが、読後に見直すと、あぁあのシーンねぇ、と自分の思い出のように共感できることに一票挙げたくなります。
 いかにも映像化しやすそうな内容やなぁって調べると、ともさかりえ主演でドラマ化されているようで、イメージに近いかも。

【北村薫 読了リスト】
 空飛ぶ馬                  『円紫さん』シリーズ1
 夜の蝉                   『円紫さん』シリーズ2
                        第44回日本推理作家協会賞短編部門
 秋の花                   『円紫さん』シリーズ3
 覆面作家は二人いる          『覆面作家』シリーズ1
 六の宮の姫君              『円紫さん』シリーズ4
 冬のオペラ
 スキップ                  時と人 三部作1
[ 2015/06/09 21:00 ] 北村薫 | TB(0) | CM(0)

イコン(今野敏)

本日、読了。

今野敏では5冊目。

安積班シリーズでは5作目で、神南署編では2作目。

 <あらすじ>

  マニアを熱狂させるバーチャル・アイドルの有森恵美。

  警視庁生活安全部少年課に所属する警察官宇津木真は、今話題の
 彼女のコンサートにいってみた。しかし、彼が遭遇したのは実に奇妙な
 コンサートだった。メインのアイドルの有森恵美が登場しないままステージが
 進んでいるのに、客は何も不満を訴えていないのだ。
  そして、演奏中突然発生した暴動の中で、一人の少年が刺殺された。

  現実主義者の刑事たちの前に、メディアと都市風俗の迷宮が待ち受けていた。

  仮想現実の世界で生まれたリアルな殺意の真相を探る。
  電脳メディアに宿る現代の「聖画」とは!?
  若者たちの神々は降臨するのか……。




<感想>

 イコンって何だと思いますか?

 不良中学生に手を焼いていた元中学教師が復習するというストーリーで進んでいったので『遺恨』だろうと思っていたら、イコンとは東方正教会で使われる宗教画のことで、現世と神の世界をつなぐ窓だと考えられているそうです。

 そして、皆さんお馴染みのパソコンのデスクトップにあるアイコンの語源はこのイコンだそうで、まさに現実とバーチャルな世界を結ぶ窓になっています。

 ということで、バーチャルな世界に存在する都市伝説のようなアイドル・有森恵美(有森也実と間違えそうですけど)を
中心として連続殺人事件が発生するんですけど、現実しか信じないおじさん刑事たちにこの存在を理解させる件(くだり)が笑えます。
 ザ・ベストテンからスター誕生、おニャン子クラブ、最後は千葉麗子まで登場して、今野敏はアイドルに詳しいなぁ、何者だ?って解説読むと元音楽プロデューサーらしい、なるほど!

 安積(佐々木蔵之介)が村雨(中村俊介)に気を遣いすぎたり、須田(塚地武雅)の評価が高過ぎたり、相変わらず心理描写がオモシロいんですけど、更に、速水(細川茂樹)の人間観察が的を得ているのが笑え、もっと言うとドラマのハンチョウそのままなのでもっと楽しめます。

 それにしても、蓬莱の次はバーチャルアイドルとは今野敏は守備範囲が広いなぁと思える作品でした。


【今野敏 読了リスト】
 二重標的(ダブルターゲット) - 東京ベイエリア分署
                         安積警部補シリーズ(ベイエリア分署)1
 虚構の標的(虚構の殺人者) - 東京ベイエリア分署
                         安積警部補シリーズ(ベイエリア分署)2
 硝子の殺人者―東京ベイエリア分署
                         安積警部補シリーズ(ベイエリア分署)3
 蓬莱                     安積警部補シリーズ(神南署)1
[ 2015/02/17 21:00 ] 今野敏 | TB(0) | CM(0)

殺意は砂糖の右側に(柄刀一)

本日、読了。

柄刀一では4冊目。

天地龍之介シリーズ では1作目。


 <あらすじ>

  「10円玉を持っていないか」という不思議な言葉を残しクラブ経営者が撲殺された。
  被害者は麻薬取引の疑惑を持たれていたが、その右手にはなぜか1円硬貨と50円硬貨が
 握られていた…。
  小笠原諸島から初めて都会に出てきた純朴で愛すべき天地龍之介は、数々の奇妙な事件
 に遭遇する。
  料理コンテストや国際線の機上、はたまたフィリピンの田舎町で…。
  学究一筋の青春を送ってきた龍之介が、科学者並みの頭脳とちょっとズレた感性で事件の
 謎に挑戦する。
  果たしてIQ190の天才推理は。


<感想>

 主人公の天地龍之介のイメージとしては、東野圭吾のガリレオシリーズの湯川学。
 彼の傲慢さをなくして、年齢を若くして、世間の常識に疎くした感じでしょうか。

 設定もかなり変わっていて、小笠原諸島の小島で祖父の天地徳次郎博士と二人暮らししていて、徳次郎が死んだことにより、徳次郎の遺言で旧友の中畑保にお世話になるように言われたので、訪ねたら行方が分からないので、しばらく従兄弟の光章にお世話になるという・・・

 何が変わってるの?と思うでしょう?
 実は天地龍之介は28歳なんです!だったら自分で生活できるやろう!
 今まで働いてなかったのか?とツッコみどころ満載の設定です。

 そんな彼のIQは190の超超超天才です。
 中畑保を探すという大命題のもと龍之介の頭脳を駆使して様々な難事件を解決していくという連作短編集です。

 あとがきによると、文豪・芥川龍之介の養父は道章(みちあき)というそうで、それをもじって天地龍之介の従兄弟を光章(みつあき)にしているそうです。

 個人的にはストーリーよりも雑学をたくさん仕入れた作品です。

◆双子素数
 281 と 283、149 と 151 のように差が2しかない素数の並びのこと。

◆ポパイの年齢は34歳

◆ラストイン・ファーストアウト現象
 砂糖樽(シュガー・キャスク)とは、酒樽みたいな容器に砂糖を溜めておき、容器の底の穴から
 コーヒーなどに砂糖を直接入れる装置のこと。
 この容器の最上部にある砂糖は普通なら最後まで流れないと思うが、実は結構早い段階で流れて
 コーヒーに入れられてしまうような現象のことを言う。イメージは蟻地獄みたい。

◆ダイヤモンドはX線を透さない。

◆音の伝播速度は空気よりも水の方が速く更に金属の方が速い。
 空気:340m/s、水:1,500m/s、金属:5,000m/s

などなど・・・結局のところ、フィリピンまで行ったのに中畑さんには出会えなかったので、まだまだ続くシリーズのようです。


【柄刀一 読了リスト】
 3000年の密室
 ifの迷宮
 アリア系銀河鉄道     三月宇佐見のお茶の会シリーズ1
[ 2015/02/10 21:00 ] 柄刀一 | TB(0) | CM(0)

こっちは渤海(志水辰夫)

本日、読了。

志水辰夫では8冊目。


 <あらすじ>

  「ソ連領沿海州に住んどる超能力者を、ひそかにワシントンに連行して
 欲しいんやけど」CIA関西支部の秘密依頼を受けたのはサギ師の岩内亮。
  はりきった彼は美人局の美女や頼りにならない部下、そしてなぜか怪犬
 一匹を連れて勇躍ソ連に向かった。

  乗るはイカ釣り船。

  帰りがけにうまく船を沈めて、保険金をだまし取ろうという作戦だが…。



<感想>

 あっちが上海 の続編です・・・といっても内容を覚えてませんが、今までのところ志水辰夫にハズレはないのできっとオモシロかったんでしょう。

 さて、渤海(ぼっかい)ってどこにあるんでしょうか?
 中国と朝鮮半島に囲まれているのが黄海(こうかい)、その奥の中国の天津市があるのが渤海(海域)なんですけど、この話ではソ連が舞台になっています。
 今から1000年以上前に日本海沿岸の北朝鮮からロシアにかけて渤海国というのがあったそうで、しかも、渤海国は渤海(海域)には面していないそうです。
 ちょっと違いますけど、北海道にある北広島市、東京都にある東久留米市みたいにちょっとややこしい。

 まず、『はじめてお読みになる方へ』という長い前置きというか言い訳。

 あなたは偉い。たが相当もの好きだ。
 難産の末に世に出たものの一度もスポットライトを浴びることなく、いつの間にやら忘れさられた。

 と酷評された作品のようで、かなり自虐しています。

 でも、志水辰夫はオモシロいに決まっている!設定も興味深いし!表紙のトボけた犬も憎めないし!とかなり期待しながら読んだところ、筑波能朋(チクバノトモ)、常盤兼成(トキワカネナリ)など登場人物全員がフザケタ名前で読み難く、くだらな過ぎるギャグのオンパレードで、ストーリーが全く頭に入らず、酷評された理由が良くわかりました。

 ストーリーのパターンや雰囲気は山田孝之主演のドラマ 『 勇者ヨシヒコ 』 に似ているので、あの緩い低予算深夜ドラマ風に映像化されれば、丁度ハマりそうな酷い作品でした。

 


【志水辰夫 読了リスト】
 飢えて狼
 裂けて海峡          第2回日本冒険小説協会大賞 優秀賞
 あっちが上海
 尋ねて雪か
 背いて故郷          第39回日本推理作家協会賞 長編部門
                   第4回日本冒険小説協会大賞 日本軍大賞
 狼でもなく
 オンリィ・イエスタデイ    あっちが上海の続編
[ 2015/01/27 21:00 ] 志水辰夫 | TB(0) | CM(2)
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